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クラシックギター、ソロギター、カメラ、音楽、映画がすきです。

映画『THE COLLECTORS さらば青春の新宿JAM』鑑賞 コレクターズ漬けの3日間

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新宿ピカデリーで公開されたドキュメンタリー映画THE COLLECTORS さらば青春の新宿JAM』見てきました。幸運にも初日の舞台挨拶の回のチケットが取れたので、ピカデリーへin。

 

thecollectors-film.com

 

『池袋交差点24時』ばりのトークが展開されることも期待していたのですが、あくまで映画の挨拶ということで、トークは進行役の女性に回してもらう感じの控えめ。後半には写真撮影タイムもあったのですが、いかんせんステージが暗すぎてあんまりいい写真は撮れませんでした。

でも前から5列目という好位置でリーダー(加藤ひさしさん)のハッピーバースデー(11/22)をファンの方々とお祝い出来たりしたのは、かえがたい経験でした。

 

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モッズへの目覚め

僕は20年近く前にモッズの洗礼を受け(つまり、映画『さらば青春の光』を見てハマって)、中途半端なモッズとしてサイドベンツのスーツをオーダーしたり、「MADE IN ENGLAND」のフレッドペリーのポロシャツを探したりした、遅れてきた世代です。(ベスパは買えなくて、同時にハマっていたカフェレーサーカスタムの250ccに乗ってました)

そこからピストルズスペシャルズを聞いて、ロンドンな空気にかぶれ、ツバキハウスのロンドンナイトというものが過去にあったことを知りました。「パンクスノットデッド」「ノーフューチャー」などの言葉に酔った勢いで新宿に行ってみるも、もはやそんな時代は過去のものになっていました。

WIREというクラブがあって、そこでロンドンナイトの残り香のようなものがかけられているという根も葉もないウワサを聞き、酔った勢いで訪れた金曜の夜。

たしかスペシャルズだったかの曲がかかっていて妙にアガって、踊れもしないのに踊って(体をゆすって)汗だくの午前5時。けっきょくそこで始発を待って、土曜の朝の新宿でゴミを漁るカラスの多さにビックリしたことだけは鮮明に覚えています。

そんな日々から20年。ひょんなことからモッズバンドの大御所コレクターズに魅せられ、ポッドキャスト『池袋交差点24時』をシーズン1からマラソンし、たまたまオフィスの近所にコータローさんがオープンした「DUST AND ROCKS」に足しげく通うようになり、そこで運よくリーダーやコータローさんにお会いでき、しかもそれを『池24』に投稿したところ番組で読まれ、とズブズブとモッズ、そしてコレクターズの世界に浸かりつつあります。

そんなタイミングでの『さらば青春の新宿JAM』公開。いろいろなものの巡りあわせに驚くばかりです。もう流れに身を任せるしかないです。

 

映画『さらば青春の新宿JAM

さて、映画。これはもう最高としか言いようがない作品でした。ロンドンからはだいぶ離れた東洋の島国に飛んできたモッズの種子が、加藤ひさしという男によって開花した軌跡(の一部)を描いた映画です。(以下すこしだけネタバレあります)

本国ではおそらく廃れかかっているモッズシーンが、コレクターズという現役のバンドによって受け継がれている、あるいは進化しているという現象。文革で失われた中国の伝統文化が、いまだに世界に点在するチャイニーズタウンで継承されているのと同じようなことでしょうか。

埼玉の片田舎でモッズにあこがれた青年が、みずから楽器を手にし、曲を作り、歌を作り、衣装を作り、バンドを作り、ベスパを駆り、30年以上にわたってそのシーンを洗練し続けている。そのことが実は奇跡のようなことだということが改めて分かるドキュメンタリーでした。

2パイントはありそうなでかいハイボールを飲みながらほろ酔いで鑑賞していたのですが、還暦近くになってもそんな戦いを続けているリーダーの歌う姿を見ていると、3回くらい涙が出そうになりました。ホント、ライブシーンのリーダーのアップの表情は胸を打つものがあります。このシーン見れただけでも良かった。

銀杏BOYSの峯田くんが出演していて、映画の中で語っていた言葉がとても印象的でした。「『さらば青春の光』があって、その世界にあこがれ続け、それを求めているから、加藤さんは変わらずすごいままでいる」というようなことを言っていたと思うのですが、このセリフにすべてが集約されているような気がしました。

ここにはない虚構にあこがれ続ける。現実に揉まれていい大人になってしまうと本当に難しい。『さらば青春の光』のラストシーンでは、ジミーはスクーターを崖から落としますが、加藤ひさしという男はまだまだベスパのアクセルをひねりつづけ、エキゾーストを鳴らし続けている。

相棒のコータローさんもココナッツディスクで行われたインタビューで「常にあこがれたいし、あこがれられたい」ということを話していましたが、まさにこれなんだなあと、しみじみと思いました。しかし50歳過ぎてこういうことをさらっと言えるのは、本当にカッコいい。

 

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そしてなんと(見間違いでなければ)この映画、僕も出演してます(笑)。あるシーンのお客さんとしてチラっとですが映っていました。まさかのスクリーンデビュー。川口監督に多謝多謝です。やー、嬉しいわー。

もうひとつ嬉しいことに、家からほど近い池袋ROSAでの公開も決まっているので、こちらも見に行こうと思っています。DVD化も待ち遠しいですが、ライブシーンを映画館の音響で聞く機会はなかなかできないので、やはり劇場に足を運びたいところです。

池袋でレコ発イベント

そして、二日目はブクロのP’PARCOでの『YOUNG MAN ROCK』発売イベントへ。優先スペースには入れなかったのですが、好位置で二人を見ることができました。ちょっと店舗でかかっているBGMが大きくて聞き取りづらいところもありましたが、生『池24』ないい雰囲気を味わえたので満足満足。

 

ギャラリー展示

さらにさらに三日目は原宿GOBLINで開催されたコレクターズの展示へ。リーダー所有のベスパやステージ衣装、ギター&ベース、衣装の展示などがあり、多くのファンで賑わってました。

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モッズスーツにパーカにモッズスクーターとキメキメで来ている人もいて、いい雰囲気。写真撮影もOKだったのでちょこちょこと撮影。プロジェクターで「クライムサスペンス」のPVが見れたのも良かったー。

 

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なんとなく行く先々で同じ方々を見たので、ファンの方々にとってスペシャルな連休だったのではないかと。というわけで僕にとってもスペシャルな3日間でした。