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クラシックギター、ソロギター、カメラ、音楽、映画がすきです。

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バンドトモフ ワンマンライブ初参戦 @渋谷O-WEST

トモフスキーとの出会い 

僕がトモフことトモフスキー(大木知之)を知ったのは、ちょうど昨年の今頃でしょうか。あの忘れえぬ2017年6月9日、「THEピーズ武道館」の熱狂から、転がり落ちるようにいわゆる「おじロック界隈」(ピロウズ、コレクターズ、フラカンなどなどを中心としたアラフィフベテランバンド)にハマり、ライブに行く頻度がかなりあがりました。

そして「はる」こと大木温之さんには双子の弟・トモフがいて、こちらもおなじくミュージシャンであることを知るのに、そう長くはかかりませんでした。

トモフを初めてみたのは猪苗代湖畔で行われるフェスのオハラブレイク2017。伊坂幸太郎原作の芝居の音楽担当をしていて、トモフのライブもありました。ワイヤレスがどこまで使えるかと、ステージを飛び出してお客さんの間を抜けて、会場をズンズン歩いていく姿にびっくりした記憶があります。

お客さんとの間に垣根を作らないというか、サービス精神がすごいというか、呼び止められてはサインに応じていた姿を覚えています。オハラブレイクでははるさんの「1人ピーズ」のライブもあったのですが、そこにはドラムで飛び入り参加、なんでもやっちゃうぶっ飛んだミュージシャンだというのが第一印象でした。

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ファンにサインするトモフ。奥でギターのチューニングをしてるはるさん。

調べてみるとマルチプレイヤーで、作詞作曲もすべて自分でやり、宅録でかなりの数のアルバムを自主制作していました。アルバムのイラストレーションやデザインもやっていて、マルチプレイヤーなだけでなく、歌って弾いて描けるマルチアーティストといったところです。

楽曲はキャッチーで一回聞けばコーラスにノッてくのも簡単で、実際ライブ映像などを見ると、ホントに楽しそうなのばかり。一方で詩は前向きの諦めというか、まっすぐなひねくれというか、リアリティのあるロマンチストというか、そういった相反するものをいっしょくたによじり合わせたような、独特の言葉の連なりからなっています。これにやられてしまう人も多いようで、僕もそのひとりになりつつあります。

www.youtube.com

しかも発信もほとんど一人でやっていて、公式サイトのBBSにファンから寄せられたメッセージにも丁寧に返信をしています。ある種、この個人発信の時代を2000年ごろから先取りしてやっていた人だったわけです。

 

 水中音楽祭にて

 次に見たのは、だいぶ飛んで今年5月の水中音楽祭でした。スリーピースバンド「水中、それは苦しい」のジョニー大蔵大臣が主催するジャンルミックスなフェスで、出演しているミュージシャンがそのへんを歩き回って酒を飲んでたりする、とても牧歌的なフェスです。

ちょうど客席を探して歩いていたところ、前から歩いてきたトモフが気軽に挨拶してくれました。この「そのへんのにーちゃん感」が半端ない人ですが、ステージに立つと、もうホントにすんごいグルーブを作って、お客さんは盛り上がって、このギャップにやられてしまいました。なんといっても爆発力がスゴイ。

 「ちゃんとしたライブハウスでやるのをみたい」という気持ちがどんどん高まっていたところに6/2の渋谷O-WESTワンマンの情報。流れが来ているというやつです。いくしかない。

 当日

開場2時間前に様子を見に行くと、まだほとんど人もいなかったので、いちど道玄坂にあるサンマルクで時間をつぶし、戻ってきてみると7,80人のお客さんが集まっていました。その中に加わり開場を待っていると、怒髪天の増子さんぽい人が歩いているのを発見。(のちのMCによると増子さんがきてるみたいだったので、やはり僕が見たのは間違いなかったようです)

整理番号は130番台で前から6,7列目くらいのなかなかいいポジションに陣取れました。トモフは猫のイラストを多数描いていて、オフィシャルグッズの多くにもそのイラストが使われているのもあり、ステージ奥のカーテンには照明で猫のシルエットが映写されてました。(はるさんがカーテンを引っ張ってその猫を動かそうとしてるのがおもしろかった)

 

始まってからのことはもう、ひたすら楽しすぎて、コーラスで歌って、こぶしを突き上げて、ぐっちょんぐっちょんに盛り上がってあまり覚えてないです。聞いてみたいと思っていた「作戦会議」「映画の中」をアンコールでやってくれて、もうたまらん感じでした。

下にセットリストを書き起こしました。たぶん3時間弱くらいあったと思いますが、ホントあっという間の時間でした。終わった後にはひたすら多幸感と心地よい疲労感だけが残りました。これを言葉でいろいろ表したいのですが、なんとなく無粋な気がしてしまうので、このへんで。オハラブレイク2018も楽しみです。

 

 バンドトモフ 渋谷O-WESTワンマン セットリスト

スポンジマン(short.ver)
不死身FUNK

ムカシミタイニハアソベナイ
その2つ以外は
過去のドレイだ生きた化石
後ろ向きでOK
友達いなそー
ひとりに戻るんだ
引っ越し前夜
マイナスはマイナスのまんま
カオに出すな
Go!Go!Go!
コインランドリーデート
SKIP
いい星じゃんか!

(休憩)

新曲「52」
過渡期
フミキリの悪魔
人間
タイクツカラ
スピード
真夏
こころ動け
都合のいいジャンプ~不死身FUNK

○アンコール
作戦会議
フジミ(オリジナルver)
無計画とゆう名の壮大な計画
我に返るスキマを埋めろ
映画の中~スポンジマン~脳~歌う52才